TGSで燃え尽きたのかブログ更新する気力が無くなってしまって
大分遅れてしまったが、
毎週一回B級映画のレビューをする絶叫B級主義第九回!
寄生蟲キラープッシー&ヤリック~エロネット竹田の淫謀~!
今回は2本立てでいくぜい。
寄生蟲キラープッシーはエロホラー。
車の故障で森を彷徨うハメになった5人の男女が怪しげな建物を発見。
夜を明かすために中に入り、楽しくバカ騒ぎをしていたが、
そこには未知の生命体であるキラープッシーに寄生された人間がいた!
仲間の1人も、寄生されると
人間の肉を欲するようになるキラープッシーに寄生され、次々に犠牲者が!
みたいな、まあいかにもな設定。
R18指定なのでエロシーンもバリバリあるけど俺は普通の入浴シーンが好きですね。
エロシーンはじまったと思ったら
寄生してるキラープッシーが相手のちんこを食いちぎったり実に恐ろしい。レズもあり。
内容としてはエロとグロが交互に挟まる構成で
低予算バリバリで60分の映画なので話らしい話もなく
キラープッシーは南米アマゾンで捕まえた!とかのOPは
ムリにバカ映画っぽさを入れた感じで微妙。
ただ、最初のバカ騒ぎシーンの頭の悪さは
本当に楽しそうでちょっといいなあって思ったし
ホラー映画としてはまあそこそこお約束は押さえてる。
最後の生き残りとキラープッシーに寄生された女との
半裸で血まみれになりながらの
エログロキャットファイトはチープながらムダに迫力あり。
鉄パイプでぶん殴るシーンで寸止めなのが丸分かりなのはアレだが、
相手の腹から腸を引き摺り出してそれで首を絞めるとか
山口貴由の漫画ばりのバイオレンスバトルが展開!
腹かっさばかれて腸を引き摺りだされたはずなのに
次のカットだとちょっとした腹の傷程度になってたり
眼球引っこ抜いたはずなのに次のカットだと元に戻ってたりしたが、
これはキラープッシーに寄生された故の超回復力ということで。
ほんとにしょーもない低予算のエログロホラーなんだけど、
まあ、そんなに嫌いではないかな。
もう1本のヤリックは
パッケージが本家トリックっぽくてレンタル間違えた!
という報告も何回か聞いたことのある作品。
実際に見てみるとエロパロとしては意外とよく出来ていて、
さすが総集編含めて4作も出ているシリーズの3作目だけのことはあるなと思ったわ。
つーか4作も出てるのかよこれ!
DVDを再生すると前回までのあらすじの後に
今回のテーマである「ドッペルゲンガー」に関する説明がナレーション入りで入り、
導入の後に卵が割れるオープニング。
と、本家トリックの流れを完璧に再現しててちょっと感心した。
売れない手品師の山田オナ子と大学教授の上田遅漏の2人が……。
またひでぇ名前だな!
2人が科学では解明てきない不思議な事件に挑む!という話でここは本家と一緒。
山田は顔もあまり似ていないし声も雰囲気も違うんだけど、
演じている役者さんの演技力がそこそこあるので割と山田っぽく見える。
逆に上田は見た目の再現度こそ高いものの、
声が全然違う上にチンピラ臭い口調で違和感が強いね。ここは残念。
ていうか遅漏の方の上田は美人とヤリたいだけのただのクズだこれ!
絵里子という女性から、もう1人の自分を頻繁に目撃するという相談を受け、
それはドッペルゲンガーでは、ということで話が進むんだが……。
まあ、オチを言ってしまうと実はドッペルゲンガーではなく
精巧なダッチワイフだった!というオチ。
絵里子の恋人の島崎という男は妻に逃げられて女性不審になった父親から、
超精巧なそのダッチワイフを与えられ、
それを家族のように思いながら生活していたが、
ある日ダッチワイフとウリ二つの絵理子に出会って付き合うことになったと。
しかしダッチワイフを捨てることは出来ず、
絵理子とダッチワイフとの二重生活を送っていたのを
目撃されたのがドッペルゲンガー現象の正体。
このダッチワイフ、
人間そっくりという設定だから当然絵理子と同じ役者さんが演じているわけなんだが、
口をポカンと空けたままダッチワイフの演技をしてるシュールさが凄い。
島崎がダッチワイフにムリヤリ飯を食わせるシーンとかかなりキてるぜ。
うわぁ……っていう感じ。
サブタイにあるようにエロネット竹田は
島崎の父親が運営しているアダルトグッズ通販。
ここで発生する殺人事件も話に絡んでくる。
本家ジャパネット高田のパロディ番組も劇中で登場。
売る道具は高枝専用バサミならぬ高枝専用バイブ。
木の上の彼女も簡単に責めることが出来ます!という説明で実演してるシーンもある。
このシーンはやってることのバカバカしさもひどいが、
撮影が明らかに冬で白い息を吐きながら薄着で撮影してるのが大変そうでそこも笑える。
ダッチワイフ以外にも、
電動バイブの電池に残った指紋が殺人事件解決のきっかけになったり、
エロパロらしいバカバカしさとドラマ部分が上手く組み合わさってて、
本家トリックっぽさも結構出ている。
全体的にチープでシナリオもデキが良いってわけじゃないけど、
パロディとしてはかなり頑張ってる作品。
音楽とカメラ割が本家と全然違うのだけが残念だなあ。
ここがそれっぽかったらさらに本家に近かったのに。
あんま近くしすぎるとそれはそれでマズいのかもしれんが。
というわけで第九回でした。最終回となる次回は
「シャーロックホームズvsモンスター」をレンタルしてレビューするぜ!
シーユー!